サプリメント成分の解説と犬への効果・効能の研究

ヘンプシードオイル

ヘンプシードオイルとは

ヘンプシードオイルヘンプシードオイル(ヘンプオイル)は麻の種子から採れる油脂です。麻は大麻草のことですが、種子には幻覚を引き起こす麻薬成分は含まれていません。
日本でも栄養価の高い食品、保湿力のある化粧品として広く出回っています。抗菌作用があるため石鹸やシャンプーなどにも利用されています。

ヘンプシードオイルの栄養素

ヘンプシードオイルは、必須脂肪酸を8割も含むと言われています。必須脂肪酸は体内で合成できないことから、食事などで摂ることが必要な栄養素です。
またヘンプシードオイルは、天然の動植物油のなかで最もγ-リノレン酸を多く含んでいます。
近年ヘンプシードオイルが、アトピー性皮膚炎に有効と注目を集めました。アトピー性皮膚炎の原因のひとつに、リノール酸をγ-リノレン酸に変化させる体内の機能低下があります。γ-リノレン酸を含むヘンプシードオイルを摂取することで、その機能を高めると言われています。
またリノール酸とα-リノレン酸を摂取する際、最もバランスがよいのは4:1とされていますが、ヘンプシードに含まれる割合は3:1。理想に近い形で含まれているのです。

ワンちゃんへの効果・効能

ヘンプシードオイルには必須脂肪酸が豊富。その働きは、広範囲にわたります。
毛の生え変わる換毛期に、ヘンプが配合されたサプリなどを与えることで、ハリのある被毛を期待できます。
α-リノレン酸は新しい脂肪の合成を防ぎ、血中脂肪酸の分解を促す酵素を活性化するため、中性脂肪を低下させる働きがあると言われています。このことから、ワンちゃんの肥満予防に役立つことが望めるでしょう。
γ-リノレン酸は皮膚を健康にし、アトピー性皮膚炎に効果が期待できそうです。