ブラッククミンオイルとは
ブラッククミンオイル(ブラッククミンシードオイル)は、古代エジプト時代から栽培されていたキンポウゲ科の植物。多くは淡いブルーの可憐な花を咲かせます。カレーのスパイスに用いられるクミンはセリ科の植物で、実は全く別の植物です。
ツタンカーメン王の墓からも発見されたとされ、古代では薬として利用されていたと考えられています。
日本では、クロタネソウとして江戸時代に渡来したと伝わっていますが、ほとんど栽培されておらず、あまり馴染みがありません。
海外では1960年代頃から研究がなされ、すでにさまざまなデータがあります。今後も研究が進められ、さらなる効果・効能が解明されることが期待されています。
ブラッククミンオイルの栄養素
ブラッククミンオイルは全体の80パーセント以上が脂肪酸。体内では合成できないα-リノレン酸、リノール酸といった必須脂肪酸を含んでいます。ほか、アミノ酸、たんぱく質、カリウムや鉄分、リン、ナトリウムなどのミネラル、ビタミンB群、葉酸の栄養素からなります。
今後も研究が期待されるのが、チモキノンという成分。これがアルツハイマー病に有効かもしれないと言われており、その研究データが待たれます。
ワンちゃんへの効果・効能
ブラッククミンシードには、ニゲロンという成分に、抗ヒスタミン作用があることがわかっています。これにより、ワンちゃんの喘息やアレルギーに対して効能を発揮することが期待できます。また、人への研究報告で体脂肪や血糖値を下げる結果も出ており、糖尿病のワンちゃんにも効果が期待できるかもしれません。
また、癌への効果を示した論文も報告され、今後の研究にも注目です。